どうもどうもどうも~
経理の宮本です。
私は末っ子次女。
そしてお姉ちゃんが大好き。
こう書くと仲良し姉妹と思うかもしれないが、私が言いたいことはちょっと違う。
下に弟なり妹なりがいる、お姉ちゃんとして育ってきた人が大好きなのだ。
ほんと、

と思うくらい。
誰かが困っている時、悩んでいる時はもちろん、
別に普通のときでも、お姉ちゃんの人はせっせと他人を気遣い、
心配し、面倒を見てあげているような気がする。
お姉ちゃんの人は、いつからそうなるのだろうと思っていた。
なぜなら子どもの時の姉と私といったら、
常に半歩大人な姉をずるい、恨めしいとしか思わなかったし、
姉が私をかわいがってくれるなんてことは、これっぽっちもなかったからだ。
でも…
よく飽きもせず毎日喧嘩をするなぁと呆れるほど険悪な姉妹でも、
お姉ちゃんはちゃんとお姉ちゃんなのだということが分かった出来事があったのだ。
それは私が塾でバイトをしていた時に見た、
二組の姉妹の話。
姉同士は友達(中3)で、妹はそれぞれ中2、中1と他人同士。

姉の方に「あれ?今日は妹と一緒に来ないの?」なんて聞くと、
「えーまじやだ、うざいんだもん」と、こんな感じ。
大人な私は、懐かしい気持ちでほほえましく見ていた。
そんなある日。
授業も終わり忙しく資料をまとめていた時のことである。
生徒もほとんどいない教室で、
鈴木姉が山田姉に、いつになく神妙な面持ちで話しかけた。
鈴木姉
「あのさ、うちの妹があんたの妹にいじめられたみたいなんだけど」教室に緊張が走った。
私は空気になった。
鈴木姉「うちの妹が言ってきたんだよ、蹴られたって。病院で診てもらった」
山田姉「えっうそ、まじで…あいつ」
山田姉の複雑な気持ちが伝わってきた。
妹のことを悪く言われてムッとするような、庇いたいような、
それでも悪いのは自分の妹だという悔しいような、複雑な気持ちだ。
少し間を置いて、山田姉が口を開いた。
山田姉「いや、あいつマジで情緒不安っていうか、ごめん」
いつもワーキャー騒いでいるのに、
信じられないような真面目で落ち着いた口調だった。
鈴木姉「別に大した傷じゃないし、別にいいんだけど、一応言っとこうと思って」
そういって二人は教室を出て帰って行った。
お…お…お…お姉ちゃ~ん!!
そういって私は二人のお姉ちゃんを抱きしめたい気持ちでいっぱいになった。
中3くらいの女同士の友情問題は、学校生活にもろに影響する重大要素なのに
それを差し置いて妹の為に切りこんでいった鈴木姉の立派さよ。
そして妹の失態を、代わって詫びる山田姉の立派さよ。
特に山田姉。
これが上司部下だったらどうよ。
取引先の専務に「おたくの社員はどうなってるのかね、まったく」と言われて
しかと受け止め、誠心誠意詫びることのできる上司っている??
普通詫びながらも「くっそ~あいつめ、なんて失態犯してくれるんだ」なんて
怒りメラメラ、帰社してからめちゃくちゃ暴れるんだろうな~ってのが分かるものじゃない。
山田姉がそうはならないのは、妹のこと庇ってあげたい優しい気持ちが根っこにあるからなのよね!
あんなに喧嘩ばっかりしてた姉妹だけど、
お姉ちゃんはやっぱりお姉ちゃんなんですね…(ウルウル)。
かたや妹はそんなこと露知らず、のんきにやってるのが私には分かるわ!
もし生まれ変わっても同じようにあの両親の元に産まれて、
あの姉のいる家で育ちたいと思うけど、
姉と立場をトレードするかって言われたら、
それだけは勘弁してほしいわ!
私にお姉ちゃんなんてムリムリ!
荷が重い。
世の中のお姉ちゃんの人、ありがとう~、がんばれ~!